2012年06月09日

つぶつぶ雑穀の料理教室に行ってきた(神戸・兵庫)

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先週、神戸・大開の「おっこ食堂」で行われた、

つぶつぶ雑穀料理教室に行ってきました。


「つぶつぶ雑穀料理」とは?

あわ、ひえ、きびなど、日本の伝統的な雑穀をいっぱい使う料理法で、
つぶつぶクリエーターゆみこさん」が、これからの食として提唱してるものです。

考え方のベースは、マクロビオティックに似ていますが、
いろんな雑穀をふんだんに使います。


ぼくは、1年ほど前、ゆみこさんのインタビュー記事を読んで、
食に対する考え方に、とても納得しました。

『食っていうのは、ファジー(あいまい)なもの。

これが正しいとか、これが正しくないとか、決めるべきではない。

今、自分がどんな食べ物を欲しているか、
どのくらいまでなら、大丈夫か。

そういう感覚を磨くのが大切。


何を食べても、体が持つ適応力で、ある程度は対応してくれるし、
人によって、何が良いかは変わってくる。

「正しいと言われるもの」を求めすぎるより、ほどほどに、

体の「ワクワク」を大切に、食を楽しむのが大切』


とおっしゃってました。


マクロビオティックを習って以来、
少しきゅうくつになっていたぼくの頭を、
とてもすっきりさせてくれたのです。


それ以来、ゆみこさんの「つぶつぶ雑穀料理」が気になっていたわけですが、

先日、有機やおやのジンジャーさんに行ったら、
たまたま、ゆみこさんの娘である「優気さん」に出会いました。

優気さんは、最近神戸に引っ越してきて、
つぶつぶ料理教室や、ランチ会などの活動をはじめられたそうです。


マクロビオティックの考え方では、
肉・卵・牛乳・魚などの動物性たんぱくを減らし、

全粒粉(殻つきの)穀物を、食の中心とします。

一般的には、
全粒粉穀物として、玄米を食べます。

玄米は、栄養バランスは完璧なのだけど、
消化が悪いという欠点があります。

そして、殻が硬く、繊維質が多いので、食感が苦手な人もいます。

やっぱり、白米の方が、軽やかで甘く、
みんなの体が、自然と白米を選ぶのも、当然のことだなあと思います。

ぼくも、胃が丈夫な方ではないので、
玄米は、ちょっと重く感じてしまうのです。


つぶつぶクッキングでは、
お米を、白米や五分づき米(半分精米したお米)などにして、

そのかわりに、雑穀を混ぜて炊きます。

玄米より、白米の方が、雑穀との相性が良く、おいしく炊けるそうです。


そしてさらに、
おかずや、スイーツにも、どんどん雑穀を使います。

玄米が好きでない人でも、
穀物がいっぱい食べられる、ナイスな料理法です。


マクロビオティックでは、
食べるものの50%ぐらいを、全粒粉の穀物にすると良いと言うのだけど、

グルメな現代人にとって、
食事の半分を玄米にするのって、むずかしいだろうなあと思うんです。

やっぱり、おかずやスイーツが多い方が、楽しい。

お酒が好きな人が、居酒屋に行った時、
料理の半分が、玄米だったら、
ちょっと楽しくないと思うんだよねえ。


でも、つぶつぶクッキングで、
雑穀をどんどん料理に混ぜていけば、
50%を雑穀にするのも可能だと思うのです。


雑穀は、
ヒエ、アワ、キビ、高キビ、ソバ、大麦、
ハト麦、シコクビエ、アマランサス、キヌア、黒米、赤米など、

種類が豊富で、
味も、食感も、さまざまなので、

料理に活用することで、
いろんなバリエーションが出て、創造性が高まります。

食べるときには、
雑穀の、プチプチした感触が楽しく、
なんだか元気になります。

雑穀の一粒一粒が、
土にまけば、芽を出して、何千粒という実をつけるほどの、
エネルギーのかたまりなのです。


今回の料理教室では、「もちキビ」を使った料理を作りました。

・もちキビとトマトのスープ
・もちキビとポテトの炊き合わせ
  →それを、ペペロンチーノ風に炒めるバリエーション
    →それを、パンにのっけてピザ風にするバリエーション

とてもおいしいです。
ピザ風トースト、たまりません。

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雑穀は、いつでも家に常備しておけるので、
それで料理にバリエーションをつけられるのは、
とても便利だなあと思います。


つぶつぶの料理法は、マクロもそうですが、とてもシンプルです。

調味料もシンプルに、素材本来の味をいかします。

その分、調味料は、化学的につくられたものでなく、
昔ながらの、てまひまをかけて作られた、本物を使います。


・ミネラルをたっぷり含む海の塩
 (※食卓塩は、塩化ナトリウムだけを精製してしまっている)
 つぶつぶのおすすめの塩は、「海の精」

・木樽で発酵熟成された、本物の醤油

・ちゃんと発酵熟成された味噌

・なたね油
 (※ゴマ油や、オリーブオイルだけだと、α-リノレン酸が不足するので、
   なたね油をメインに使うと良いそうです。)
 つぶつぶのおすすめは、「オーサワのなたね油」

・純米酒
・梅酢
・ゴマペースト

以上が、基本の調味料。

その他のものは、楽しみで使っても良いけど、
なくても十分だそうです。
シンプルです。


ぼくも、さっそく雑穀を取り入れた食生活をはじめました。

雑穀は、まとめて炊いて冷蔵庫に保存すれば、
5~6日は日持ちするので、

タッパーに入れておくと、いろんな料理に使えて便利です。


重ね煮と、雑穀のストックを作っておくと、

料理がとても楽に、しかも健康的に、なるので、

とってもおすすめです。


みなさんも、つぶつぶ雑穀料理を、ぜひ食習慣に取り入れてくださいね。


つぶつぶをはじめるのに、おすすめの本は、これだそうです。

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雑穀と野菜でつくるつぶつぶクッキングSTART BOOK




ぼくも、買って読みましたが、ほんとにすばらしい。

レシピも載ってますが、
料理に対する考え方が書いてあって、
すごくわかりやすい。

なんだか、とても、共感できるのです。
ゆみこさん、すてき。


優気さんの、神戸での予定は、以下だそうですので、
興味ある方は、参加して、まず食べてみてくださいな。


■つぶつぶ雑穀料理とオーガニックなおしゃべりを楽しむ
つぶつぶランチ会☆★ vol.5 @自然派Cafe ごパン(神戸・六甲)

6月25日(月) *完全予約制!*


■つぶつぶ料理教室@おっこ食堂(神戸・大開)

7月25日(水)、8月8日(水)


■神戸三宮 de つぶつぶランチパーティー☆
20名限定のみんなでわいわい交流会(^^)/

7月1日(日)


詳細は、優気さんブログにて
http://yukichancooking.blog.fc2.com/


なんだか今日は、つぶつぶを絶賛してしまったよ。

ぼくも、まだ、つぶつぶ生活をスタートしたばっかりですが、
なんか続きそうな気がしてます。
posted by ぬん at 11:03| Comment(2) | 食と農 | 更新情報をチェックする