2010年11月26日

座禅の瞑想修行(滋賀)から帰りました。

座禅合宿から帰って参りました。

11/17~11/23の7日間の集中合宿。

いやはや、すごかったです。


行っていたのは、朽木學道舎という禅堂で、
滋賀県と福井県の県境にあります。

携帯が圏外になってから、
さらにバスで2時間の、奥地。


kuchiki_outview.JPG


禅堂の外観です。
みごとな、かやぶき屋根。


参加者は、全部で10名ほど。
男女半々で、
24歳~67歳と、年齢も幅広かった。
京都や和歌山など、関西の人もいたけど、
関東やら九州やら、全国から集まってました。


合宿中は、
基本的に、人と話してはいけません。
それどころか、人と目を合わせることさえ、だめなのです。

徹底的に、自分の内側、特に呼吸に、意識を向けるためかなあ。
ただ呼吸になりきる。
とにかく、余分なことに気を遣うことなく、集中して修行に励めるのです。

唯一、話をするのは、
2日に1回ほど、老師と個人面談する時だけ。


朝は、5時に起床です。

みんなが川の字で寝てるとこに、
鐘をガランガラン鳴らした人がやってくるので、
自動的に(というか、強制的に)、起きられる。


座禅は、「40分座って、20分休んで」
という1時間周期のサイクルで繰り返します。

この40分というのが、動かずにがんばれる、ちょうど良い時間。


何度も、仕切り直しができるのもうれしい。

「次の40分間こそは、集中するぞ」と、

休憩の間に、
カフェイン入りのお茶を飲んでみたり、顔をたたいてみたり、
少し外を歩いてみたり、ときにヨガをしてみたりして、気合を入れます。


1日の時間割が、とてもシンプルに定まっていて、
淡々と、自然と、こなしていくことができます。


時間割だけでなく、
生活の中のいろんなことが、とてもシンプルです。

日常で考えなければいけない事を、極力、省いている感じ。

例えば、
席順が決まっていたり、
食事のお作法が決まっていたり、
鐘の合図が決まっていたり、
食事のメニューが決まっていたり。

フレームワーク(型)が定まってるから、シンプルなのですね。

昔、イチローが、毎日カレーと決めていたり、
バッターボックスに入るときに、
いつも同じ動作を繰り返したりするのと、
同じだなあと思います。


おかげで、日常で考えることがほとんどなく、
頭をシンプルにして、呼吸に集中できるのです。

考えることといったら、
「今、トイレに行っとくべきかなあ」
とか。
とにかく、単純なのだ。


食事は、朝がおかゆ、昼が一汁三菜、夜がぞうすいorうどん
と決まっている。

でも、その中の具は様々で、
畑で取れるさまざまな野菜やら、お豆やら、
無限の組み合わせがありました。


お皿も、いつも同じものを使う。
食べ終わったら、お湯と漬物で洗ってしまいます。

そして、食べる時は、全精力を傾けて食べます。
ぼさっとしてると、みんなから遅れを取る。


食事があまりにも早く終わるので、

朝食の時間をはかってみたら、22分だった。

集合の鐘が鳴って、
みんなが集まってきて、
ごはんなどをよそって、
お経を読んで、
食べて、
食器を洗って
みんなが退散するまでで、
22分。

すごいです。ささっとしていて忍者のようだった。


禅の生活は、
生活すべてをかけて、呼吸に集中仕組みだったのです。


いやあ、すごい。壮大です。
伝統的に作り上げられた仕組みだそうです。


ずいぶんと、長い文章になっちゃった。
続きは次の記事で。
posted by ぬん at 19:14| Comment(2) | 瞑想 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
座禅や瞑想興味あります…何処で何からはじめたらいいか分かりません。
何かアドバイスありましたらよろしくお願いいたします。
滋賀県に在住
Posted by 山田 at 2013年08月11日 03:20
まずは、近所で瞑想を教えてもらえそうなところを探してみては?
最近は、けっこう増えてきているように思います。

ちょっと遠いですが、もし何かご機会あれば、
毎月第2木曜日に行っている瞑想会にお越しいただければと思います。
Posted by ぬん at 2013年08月11日 10:42
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