先日、友人に誘われて、
京都の妙心寺東林院という禅寺でやっている、
精進料理教室に行ってきました。
これです。
http://www.jrtours.co.jp/kyoto/enjoy/200908.html
料理教室で使うお野菜の一部は、
住職が、お寺の裏で自家菜園しているそうです。
住職は、
精進料理の本も、何冊か出されている、著名な方だそうな。
西川玄房住職の書籍
はじめ、
作務衣(さむえ)姿のおっちゃんが
「なにをのんびりしとるんや、はよせな」
と、あわただしく現れたとき、
まさかそのお方が住職とは思いませんでした。
ナイスキャラのおっちゃんです。
おっちゃんは、はじめに、
「精進料理はね、上手な料理ではないですので。
上手な料理が習いたい方は、他へいってください」
と前置きをすると、
「精進料理とは何か?」をズバズバと語ってくれました。
精進料理は、すべてを生かす料理。
お肉やお魚はもちろん、
野菜や、水にいたるまで、すべて命の犠牲との関わりなしには考えられない。
それを、むだなく、ありがたく、
生かし切っていただくのが精進料理。
旬の食材のエネルギーを生かす。
地元の食材のエネルギーを生かす。
野菜の皮まで生かしきる。
生かすとは、楽しむこと。
きれいな色の野菜があれば、それをできるだけ楽しんで生かす。
えぐみや、渋みなど、個性の強い味も、できるだけ楽しんで生かす。
住職は、戦後からずっと、禅寺で料理を作ってきたそうで、
何を語っても、説得力がある。
「昔の野菜はなあ、もっとくせが強かったけどなあ。
さいきんのは、ちょっとつまらんなあ」
「冬野菜は、きびしい寒さに耐えるために、甘味をたくわえようとするんだから、
旬でない冬野菜は、つまらんなあ」
「菌があるから、野菜も抵抗力をつけようとするんに、
無菌室で育った野菜は、きもちわるいなあ」
毎月メニューが替わるそうで、
今月のメニューは、
・さつま芋のコロッケ
・豆腐のキノコあんかけ
・小カブのピーナッツ和え
でした。
料理すること、1時間ちょっと。
できあがったのがこちらでございます。
いやー、おもしろかった。
おすすめです。
これで3150円は、安い。
機会がありましたら、ぜひ、受けてみてくださいな。
ちなみに、私よりだいぶん上手に説明している、
すてきなブログを発見したので、
興味を持たれた方は、こちらもぜひご覧ください。
http://aoageha.exblog.jp/13028856/
お寺も、すてきでした。
宿坊として、このお寺に宿泊できるそうだよ。
12月2日の8時15分から、NHKで、このお寺の宿坊について、放映されるそうです。