今日は、おすすめの日本酒を紹介しますよ。
ヨガの先生が、お酒をおすすめするというのは、
どうかと思いますが、
この日本酒は、
もう、ほんとに、すごすぎるんです。
これを、おすすめせずにいられるでしょうか? むり!
ということで、この日本酒ですが、
昔ながらの、自然の作り方にこだわった、
体にも、自然にも、とてもやさしいお酒なのです。
日本酒を飲むと、
二日酔いになって、翌日、頭が痛くなったりしますが、
この日本酒に限っては、
かなり飲んでも、残りません。
日本酒を飲んで、二日酔いになるのは、
製造途中に添加される、
醸造アルコールや、添加物によるものだったのです。
このお酒のつくり手である、寺田本家さんは、
いちどは、ほとんど日本から消えかけた、
昔ながらの(江戸以前の)、自然の酒造りを復活させたのです。
無農薬・無化学肥料のお米を使い、
麹菌を、自分たちの田んぼの稲から自家培養し、
唄を歌いながら(お酒に唄を聞かせながら)、
そのリズムに合わせて
みんなでお米をすりつぶしていくという、
現在ではほとんど省略されている工程を復活させ、
人工的に菌を添加するのをやめて、
蔵に住みついた菌が、自然にお酒を発酵させていくような環境を整え、
ゆっくり、ゆっくり、時間をかけた、
本物の自然酒なのです。
口に入れると、
麹の、お米の、
生々しい生命の素朴な味わいが広がってきて、
もう最高。
日本酒って、こんなに素朴でおいしいものだったんだ。
って思います。
お酒は、
純米
吟醸
大吟醸
と進むほど、高級品となりますが、
これは、お米を削って、甘い部分だけを残し、
その他を捨ててしまうので、
ぜいたく品なのです。
寺田本家さんの自然酒「五人娘」にも、
純米
吟醸
大吟醸
とあるのですが、
マクロビオティックの「一物全体」という考え方のように、
できるだけ、お米全体を使ったお酒の方が、
健康的で、自然なのではないか
という考えから、
寺田本家さんでは、逆に、お米をできるだけ削らず、
お米本来の旨みを残すお酒を開発していきました。
それが、香取というシリーズ。(現在すでに売り切れ)
香取80では、精米歩合を80%にとどめ、
香取90では、精米歩合を90%にとどめています。
それなら、玄米でお酒ができないか?
玄米からお酒にするのが、いちばんお酒のパワーをいかせるのではないか?
という想いから、玄米のお酒に挑戦し、
古代のお酒の記録などから、
ついに玄米酒を完成させたそうです。
それが、「むすひ」というお酒です。
これはもう、日本酒とは別物の、
玄米のシャンパンみたいな、
微発泡性で、酸っぱくて、くせがある、ふしぎなお酒です。
寺田本家さんのお酒、
昨年までは、
秋に発売を開始して、
1年間もっていたらしいのですが、
昨今の発酵ブームもあり、
また、自然なものが求められる時代になったせいか、
今年は、どんどん、売り切れになってきてるようです。
うれしい流れですね。
みんなが自然なお酒を求めるようになるにつれて、
他の酒蔵さんも、どんどん、
自然の作り方に戻っていくのだと思います。
みなさんも、売り切れる前に、
急いで、お買い求めください!
寺田本家さんのサイト
http://www.teradahonke.co.jp/
ちなみに、
寺田本家の当主が書いた、「発酵道」という本があります。
発酵道―酒蔵の微生物が教えてくれた人間の生き方
この本は、
かつては、
たくさん儲けるために、
添加物だらけの、
低コストで大量生産できる日本酒づくりに走った寺田本家が、
事業の行き詰まりと、当主の病気から、
いかに、本物の、純粋な日本酒づくりに転換していったか、
そのすばらしいシフトについて書かれています。
「儲けよう、他の会社に勝とう」と、どれだけがんばっても売れなかったのに、
ただ謙虚に、「本当のお酒をつくろう」と覚悟を決めたら、
その想いに共感した若者が全国から集まり、
全く宣伝をしないにも関わらず、まわりの応援を受け、
どんどん売れるようになった。
今までの、競争型のビジネスから、
いかに、みんなが得意なことを活かし合い、
シェアし合う働き方に変わっていくか、
これからの企業の在り方について、
とても深く、これからの時代に重要な思想が書かれていました。
これからの仕事を考えたい人には、
とてもおすすめの一冊です。
ちなみに、このお酒について、教えてくれたのは、
「楽の森」の、おしょうです。さすが、すすんでます。
今週、ワタシが行ってるヨガの先生んとこに一緒持ってゆきます(^^)
「和の月」という日本酒もオーガニックでオススメです♪
前燗酒の会というのに出店されてて、美味しい!と思ったらオーガニックやったんです。
いただくもの、出合うものに、共通して大事なのは、自分と相対するモノ(人でも食物でも何でも)を思いやる「気」なのかなぁ、と思ったりします。