2012年07月08日

ヨーガ療法学会、行ってきた(岡山)

yogaryoho_okayama.jpg

昨日、岡山で行われた、ヨーガ療法学会に行ってきました。

「医療としてのヨガ」を、研究するための学会です。


今年のテーマは、「自然治癒力を高めるヨーガ療法」でした。

4年連続で参加していますが、

西洋医学中心の医療が、
どんどん、東洋的な、伝統的な医療を取り入れる流れにあるのを感じます。

4年前と比べてみても、ずいぶん状況が変わってきています。


近代の西洋医学は、
画像などを使った詳細の検査や、
急性症状をすばやく抑えることは得意ですが、
苦手な分野も見えてきました。

近年、生活習慣から来るような、慢性の病気がどんどん多くなり、
症状を抑えても抑えても、どんどんむずかしい病気が出てきて、

医療が進歩してるはずなのに、
医療費は、どんどん膨らみ続けています。

さらに、これからは高齢化社会。

日本政府も、世界も、
医療費を削減し、みんなが健康になるための方法を探しています。

そこで、
西洋医学で足りないところを
東洋的な医学(伝統的な医療、代替医療)で補う、
「統合医療(ホリスティック医療)」という考えが注目されているのです。

西の文化と、東の文化が、融合しようとしています。


伝統的な医療には、いろいろありますが、
インド医学(アーユルヴェーダ)や、中医学から発展したものが多く、
ヨガ、鍼灸、指圧、エネルギー療法、アロマ、ホメオパシーなども含まれます。


それらに求められているのは、

@予防医学

病気になってからの治療ではなく、
病気にならない、健康的な体を作っていくこと。
自分で自分の健康を守る、セルフケア。

A全人的

病気の症状だけをみて治療するのでなく、
病気を持っている人間の全体を診て、
その人をサポートしていくという考え方。

出ている症状に直接対処するだけでなく、
その人の自然治癒力を高めるような手法を取ります。


今、注目されている医療の考え方は、
「病気を敵として見ない」
ことです。

病気を、やっつけてしまおう。
という考え方では、なかなかうまくいかないことがわかってきたのです。

「病気は、何か、自分に気づかせてくれるサイン」
「病気は、自分を成長させてくれる、自分に与えられたきっかけ」
と考え、

病気になった場合には、

「なぜ病気になったのか、
 病気をどうとらえているのか、
 どんな人生を歩んでいきたいのか?」

というようなことを、自分自身で考えることを重視します。

全人的な医療では、
「患者が自分で考え、自分で治すお手伝いをするのが、治療者の役割」
だそうです。


そうなってくると、治療者と患者の信頼関係がとても重要になってきます。

今回の学会で、久保千春先生(九州大学病院長)が言っていましたが、

患者が、先生を信頼しているかどうかで、
薬の効き目も、全く変わってくることが証明されているそうです。


「アンチエイジング学会」という、
医者が7000人も集まる学会があるそうですが、

その学会で発表されている、
老化遺伝子のスイッチをOFFにする方法は、
・適度な運動
・栄養を取りすぎない。粗食が良い。断食も効果的。
・ポジティブシンキング(プラス思考)
だそうです。

つまり、若さを保つには、

いろんなサプリを取ったり、いろんな化粧品を使ったり、ということより、

栄養を減らして、笑えることをして、ほどよく動いている方が効果的。

ということなのです。

いろいろなことが、科学的に証明されはじめ、
いろんな常識が変わりつつあります。


例えば、
「手をかざすだけで、なぜか病気が改善する」
「お祈りをするだけで、なぜか病気が改善する」
というようなことは、
今までだと、かなり怪しい感じでしたが、

今では、
「理由はわからんけど、とにかく効果があるようだ」
というところまで証明されてきているそうで、

「21世紀は、
今までわかっていなかった、そういうことが、
どんどん証明される時代になるだろう」と、
渥美和彦先生(統合医療学会長)が言っていました。


ヨーガ療法(アーユルヴェーダ)の考え方では、

人間は、
体・気・心・潜在意識・魂
から成り立っていると考えます。

病気の原因が、そのうちの、どこにあるかを考え、

運動を使って、体や気を整えたり、
体や呼吸を使って、心を落ちつけたり、

意識を自分に向けることで、
体への気づき、心への気づきを深めていったり、

カウンセリングや瞑想で、
物事の受け止め方を変え、
ポジティブな思考習慣に変えていったり、

いろんな技法を使います。


今回の学会でも、
様々な病気に対して、ヨーガが治療に役立ったという症例が発表されていました。

日本では、
まだ、病院とヨーガの結びつきが弱く、まだ症例が少ないのですが、

ドイツのリハビリ施設の紹介もあり、
多発性筋症など、いろんな難治性の病気を、
最先端な医療から、伝統的な医療まで、
いろんな手法を使って治療している事例の発表もありました。
その中で、ヨーガも重要な役割を果たしているそうです。


今後も、ヨーガをはじめとする、東洋的な医療と、
西洋的な医療のつながりが、どんどん増え、
ヨーガの役割が大きくなると思います。


今回の学会、ぼくも、ポスター発表してきました。
世の中の健康に貢献できるよう、勉強を続けていきたいと思います。

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posted by ぬん at 15:51 | Comment(0) | ヨガ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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