加古川に、「FREE HELP(フリーヘルプ)」という
すてきなお店があります。
不要になった衣類を引き取って、
被災地の人々や、海外の難民、ホームレスなどに届けてくれるお店です。
ぼくたちの、いらなくなった衣類を、
困っている人の役に立ててくれる、
とてもありがたいお店なのです。
噂を聞いて以来、ずっと気になっていたのですが、
先日、ついに、東加古川のお店に行ってまいりました。
けっこう大きなお店で、駐車場スペースもいっぱいでした。
お店の外に、このような、古着受付BOXがありましたので、
営業時間外でも、持って行けるようです。
お店に入ると、このように、とても広いです。
提供された衣類のうち、
売れそうなものは、このように店内で陳列され、売られるそうです。
商品によって、300円、500円、1000円、2000円と値段が分かれています。
レディース、メンズ、キッズ、
カジュアルなものから、フォーマルなものまで。
着物や、アクセサリーなどもあります。
リサイクルショップなどより、圧倒的に安そうです。
掘り出し物が、いっぱいな感じです。
この売り上げが、
フリーヘルプ全体の、活動資金となるそうです。
フリーヘルプのすごいところは、
集まった品物を、
用途に応じて、いろんなところに分配していることです。
行き先が多いので、集まったものを捨てることなく、活用できるそうです。
売れそうなものは、
フリーヘルプの店内で売るだけでなく、地域のバザーに届けたり、
新品のものは、東北に届けたり、
ホームレスの生活に役立つ品は、
ホームレス支援現場や、海外の生活弱者に届けたり、
毛糸や、綿として、素材を活用できるものは、
資源再生業者に届けたり、
いろんな行き先があるのです。
ちょうど、ぼくが行った時、
フィリピンの、貧しい子どもたちに送る子供服を、箱詰めしていました。
地元の高校生が、ボランティアで手伝っていました。
海外に送ると、とても喜ばれるそうなのですが、
やはり、送料がネックだそうです。
今回送ったこの4箱で、送料が26,000円だそうな。
国内に送るのと比べると、30倍くらい高いそうです。
なので、やはり、国内での活用が中心だそうです。
フリーヘルプに提供される衣類は、どんどん増えていて、
今では、1ヶ月で、5トンも集まるそうです。
それを全部、必要なところとマッチングさせるのだから、すごいです。
お店の裏側を見せてもらったら、
このように、服が、山積みでした。
これが、分類されて、必要なところに届くのですね。。
いちばん足りてなくて、
提供されるとうれしいものは、
なんと、男性用の下着だそうです。
使い古したので良いそうです。
大阪のホームレス用のシェルターだけでも、2000人が生活しているそうで、
その方々にとって、最も必需品なのが、パンツや靴下などの下着。
でも、男性の下着などを持って来てくれる人は少ないので、
どうしても不足するそうです。
パンツや靴下を捨てようと思ったときは、ぜひ、フリーヘルプへ!
歯ブラシ、かみそり、石鹸なども必需品なので、
旅館でもらうような、未使用のものは、とても重宝するそうな。
そして、割り箸。
箸は、そのような施設で常に不足するので、
割り箸でも、何回も洗って使っているそうです。
タオルも、古いものであっても、雑巾などで使い道が多いそうです。
逆に、回収していないものは、
・電化製品 ⇒ 安全性を確認するスキルがないので、断っているそうです。
・古い布団、枕、クッション ⇒ 洗濯がむずかしく、流通もむずかしいそうです。
・古い食器 ⇒ 提供が多いわりに、さばけないそうで、今は断っているそうです。
ただし、大きいドンブリや、20cmほどの片手鍋に限っては、
給食の配膳に必要なので、うれしいそうです。
日本では、衣類などのリサイクル率が、海外より低く、
日本が23%なのに対して、
欧米では50%、
北欧では、80%だそうです。
フリーヘルプ代表の西本さんは、
もともと古着の仕事をしていたそうで、
そのノウハウをいかして、
日本でのリサイクル率を上げ、
チャリティ文化を広げようとしています。
このお方が、西本精五さん。
ほんとにすてきなお方でした!!
今は、東加古川のお店がメインなのですが、
2013年の8月上旬に、
神戸の新長田に、新しい店舗ができるそうです。
そこでは、販売スペースだけでなく、
サロンのようなスペースも併設され、
DV(家庭内暴力)被害者や、シングルマザーの支援活動をしていくそうです。
今回、ぼくは、レンタカーを借りて、
段ボール4箱分、いらなくなった衣類を持って行きました。
部屋が片付いた上に、
それが、困っている人の役に立って、
こんなうれしいことはありません。
とてもすっきりした、すがすがしい気持ちになりました。
宅配便で送っても良いそうですが、
最近は、ニコニコレンタカーのように、
2000円台から車が借りられるのもあるので、
ドライブがてら、行くのもおすすめです。
車を借りたついでに、今回、
神戸の長田にある、ブックオフ・スーパーバザーに寄ってきました。
そこでは、フリーヘルプでは回収していないような、
雑貨類も、買い取ってくれて、
しかも、店舗に持ち込んだ場合は、
値段がつかなかったものも、全部引き取ってくれます。
買い取り額は、ただみたいな値段でしたが、
誰かのお役に立つなら、まあ、捨てるよりいいかと思います。
フリーヘルプと、ブックオフ、2軒まわったら、
家のいらないものが、ほとんど全部、片付いたので、
すっきりさせたい人は、ぜひぜひ。
フリーヘルプのような活動が、日本に広まって、
資源が有効活用され、
困っている人にやさしい世の中になればいいなと思います。
ぜひぜひ、フリーヘルプのことを、
まわりの方々に教えてあげてくださいな!
フリーヘルプ WEB
http://free-help-shop.jimdo.com/
フリーヘルプ ブログ
http://freehelp.exblog.jp/
フリーヘルプのホームページやブログでも
ここまで詳しくフリーヘルプの現状説明がなされていないので
大変参考になりました。ありがとうございます。
月1のペースで、すてきですね。