以前のブログでも紹介しましたが、
サティシュ・クマールさんが編集長を務める、
「リサージェンス」という、環境に関する隔月誌があります。
世界の、環境問題に関する取り組みや、
環境に関するアート、生活、科学など、
おもしろい情報がいっぱいあります。
雑誌は英語なので、読むのは大変なのですが、
英語の勉強がてら、定期購読をはじめました。
最新号、まだ4ページぐらいしか読んでないのですが、
おもしろい記事があったので、シェアしようと思います。
ヒマラヤの王国ブータンでは、
世界初の、完全オーガニック(有機農業)の国を目指すため、
農薬や、化学肥料の、国内での販売を禁止するそうです。
「そんなことをして、
国内で、みんなが食べていけるような収穫を得られるのか」と、
海外から批判的な声もあるようですが、
ブータンの農林省の大臣は、以下のように述べています。
「私たちは、すべての生き物が、自然の調和の中で生きていると信じている。
動物たちは、生きる権利を持っている。
私たちは、植物や、昆虫たちが、ハッピーでいるのを見たいんだ。」
そんなかっこいい理由で、
こんな思い切った政策がとれるなんて。
さすが、GDP(国内総生産)ではなく、
GNH(国民総幸福量)の最大化を目指すブータンです。
短い目で見ると、
農薬をまいたり、化学肥料を使ったりすれば、
虫はいなくなるし、野菜も大きくなりますが、
それを続ければ続けるほど、
土地の生態系が崩れ、
土地がやせ細り、
最終的には、作物が育たなくなってしまいます。
ブータンの、
人間中心でなく自然を中心にした姿勢や、長期的な視点は、
すばらしいなあと思います。
ブータンを見習って、
他の国々にも、そんな法律ができたらなあ。
なんて思ってしまいますが、
まずは、ぼくたちが、野菜を買うときに、
有機のような、自然にやさしい野菜を選ぶことが大切なのだと思います。
そうすることで、
農家の方々や、政府の方々の意識が変わっていくのだと思います。
もうひとつ、おもしろかった記事のご紹介。
ハンガリーでは、
遺伝子組み換え作物の栽培を禁止しているそうですが、
ハンガリーの地方開発省副長官の発表によると、
これまで、国内で、
モンサント社の遺伝子組み換えトウモロコシの栽培が見つかった、
1000以上のエリアで、
畑を焼き払うなどして、
遺伝子組み換えの花粉が飛び散るのを防いできたそうです。
生物種というのは、
自然に、どんどん混ざってしまうという危険性があります。
アメリカでは、
遺伝子組み換えの鮭(サケ)が認可されようとしているそうですが、
とても怖いなあと思います。
今、日本でも、
遺伝子組み換え栽培を受け入れて、拡大していくかどうか、
瀬戸際にあるように思います。
ぼくは今回、この記事を機会に、遺伝子組み換えのことについて調べてみて、
意外と、あまり知らなかったことが、よくわかりました。
興味ある方は、ぜひぜひ、調べてみてくださいな。
今回みつけた、以下のページもとても参考になりました。
http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/staff/blog/43651/
ラベル:サティシュ・クマール
最初は、農作物も除草剤や殺虫剤、化学肥料に依存した体質になっているので、突然、これらを止めたら、病害虫や栄養不足で不作になるでしょう。
でも、その種を取り、栽培を繰り返す事で、本来植物が持っている抵抗力(免疫力)が次第に取り戻されます。
そうなれば、ほぼ心配はないでしょう。