2013年07月14日

ブータンは、世界初の、完全オーガニック農業国を目指すらしい。

butan_org.jpg

以前のブログでも紹介しましたが、
サティシュ・クマールさんが編集長を務める、
「リサージェンス」という、環境に関する隔月誌があります。

世界の、環境問題に関する取り組みや、
環境に関するアート、生活、科学など、
おもしろい情報がいっぱいあります。

雑誌は英語なので、読むのは大変なのですが、
英語の勉強がてら、定期購読をはじめました。

最新号、まだ4ページぐらいしか読んでないのですが、
おもしろい記事があったので、シェアしようと思います。


ヒマラヤの王国ブータンでは、

世界初の、完全オーガニック(有機農業)の国を目指すため、
農薬や、化学肥料の、国内での販売を禁止するそうです。

「そんなことをして、
国内で、みんなが食べていけるような収穫を得られるのか」と、
海外から批判的な声もあるようですが、

ブータンの農林省の大臣は、以下のように述べています。

「私たちは、すべての生き物が、自然の調和の中で生きていると信じている。
動物たちは、生きる権利を持っている。
私たちは、植物や、昆虫たちが、ハッピーでいるのを見たいんだ。」


そんなかっこいい理由で、
こんな思い切った政策がとれるなんて。

さすが、GDP(国内総生産)ではなく、
GNH(国民総幸福量)の最大化を目指すブータンです。


短い目で見ると、
農薬をまいたり、化学肥料を使ったりすれば、
虫はいなくなるし、野菜も大きくなりますが、

それを続ければ続けるほど、
土地の生態系が崩れ、
土地がやせ細り、
最終的には、作物が育たなくなってしまいます。

ブータンの、
人間中心でなく自然を中心にした姿勢や、長期的な視点は、
すばらしいなあと思います。


ブータンを見習って、
他の国々にも、そんな法律ができたらなあ。
なんて思ってしまいますが、

まずは、ぼくたちが、野菜を買うときに、
有機のような、自然にやさしい野菜を選ぶことが大切なのだと思います。

そうすることで、
農家の方々や、政府の方々の意識が変わっていくのだと思います。


もうひとつ、おもしろかった記事のご紹介。

ハンガリーでは、
遺伝子組み換え作物の栽培を禁止しているそうですが、

ハンガリーの地方開発省副長官の発表によると、

これまで、国内で、
モンサント社の遺伝子組み換えトウモロコシの栽培が見つかった、
1000以上のエリアで、
畑を焼き払うなどして、
遺伝子組み換えの花粉が飛び散るのを防いできたそうです。


生物種というのは、
自然に、どんどん混ざってしまうという危険性があります。

アメリカでは、
遺伝子組み換えの鮭(サケ)が認可されようとしているそうですが、
とても怖いなあと思います。


今、日本でも、
遺伝子組み換え栽培を受け入れて、拡大していくかどうか、
瀬戸際にあるように思います。

ぼくは今回、この記事を機会に、遺伝子組み換えのことについて調べてみて、
意外と、あまり知らなかったことが、よくわかりました。

興味ある方は、ぜひぜひ、調べてみてくださいな。

今回みつけた、以下のページもとても参考になりました。
http://www.greenpeace.org/japan/ja/news/blog/staff/blog/43651/
posted by ぬん at 10:22| Comment(1) | 環境・社会 | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ブータンの試みは、最初の数年を乗り切れるかどうかですね。
最初は、農作物も除草剤や殺虫剤、化学肥料に依存した体質になっているので、突然、これらを止めたら、病害虫や栄養不足で不作になるでしょう。
でも、その種を取り、栽培を繰り返す事で、本来植物が持っている抵抗力(免疫力)が次第に取り戻されます。
そうなれば、ほぼ心配はないでしょう。
Posted by 箱入り老人 at 2015年01月09日 22:56
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