2017年07月12日

瞑想で癒しを得るための2つのポイント

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福岡のヨーガ療法の学会で聞いた、
ストレスと瞑想」についての話がおもしろかったので、ここに書いてみます。

お話をしてくれた、ハーバート・ベンソン博士は、
1970年代から、ストレス反応と病気に関する研究を続けてきた、
その筋の、第一人者とも言える方です。

1970年代当時は、
ストレスが、病気を引き起こすとは考えられていなかったそうですが、

ベンソン博士たちの研究により、
現在では、病院に行く人の60〜90%はストレスが原因と考えられているようです。


ぼくたち人間や、動物は、
何かに襲われた時などの緊急事態には、闘ったり、逃げたりできるように、
交感神経優位の興奮状態になり、アドレナリンが分泌されるようにできています。

この状態は、非常時用の反応なので、
そのあとに休まないと、バランスが取れなくなります。

しかし、ストレスがかかり続けると、
ずっとこの興奮状態が続いてしまいます。
現代人は、色々と刺激が多く、この興奮状態が続きやすい傾向にあります。

そうすると、どうなるか。。。


・血圧・血糖の上昇 ⇒ 生活習慣病へ

・血液凝固反応の亢進 ⇒ 血栓の増加、脳梗塞・虚血性心疾患へ

・炎症性サイトカインの産生 ⇒ アレルギー疾患、リウマチなどの疼痛反応

・コルチゾールの増加 ⇒ うつ、免疫力低下

このように、様々な弊害が出ることが、研究により明らかになっています。


ベンソン博士は、このようなストレス反応を研究する中で、
1970年代に、TM瞑想の行者さんと出会ったそうです。
TM瞑想とは、同じ言葉を繰り返し唱える、瞑想の一種です。

当時は「瞑想」は、世間的に怪しいものだったので、
行者さん達には、夜中にこっそり非常口から入ってもらって研究したそうです。

行者さんに瞑想をしてもらうと、
非常時の興奮状態とは、ちょうど真逆の反応が起こることがわかったそうです。

ベンソン博士は、この反応をリラクゼーション反応と名づけ、研究を進めました。


・どんな瞑想をすれば、このリラクゼーション反応が起こるのか?

・瞑想以外でも、このリラクゼーション反応は起こるのか?

そのような研究を進める中で、

・お祈りを唱える
・聖歌を歌う
・礼拝をする

というような、
種々の宗教的な行為でも、
瞑想と同じような効果が出ることがわかったそうです。


そして、リラクゼーション反応を、効果的に引き起こすために、
以下の2つが大切であると結論づけました。

それは、

1.同じことを繰り返す。(反復する)
 言葉でも、音でも、動きでもOK。

2.日常の思考を離れる。


ということです。

瞑想をするにしても、
他の瞑想的な行為にしても、
この2つが、重要なポイントだったのです。


リラクゼーション反応が起こると、
睡眠よりも、早く、深く、
以下のような癒しの反応が起こるそうです。

・酸素消費量が平均17%低下(代謝反応が低下する)

・呼吸数、心拍数が減る(代謝反応が低下する)

・乳酸レベルの低下(疲労感の減少)

・テロメアーゼの増加(健康寿命の延長)


瞑想中に、何か思考が出てきたときには、
ベンソン博士は、
Oh well」という言葉を使うことをおすすめしていました。

日本語で言うと、
「うん、いいよ」
「大丈夫」
「まあ、仕方ないね」
「まあ、いっか」
というように、物事を受け流す言葉のようです。

座禅でも、
出てくる思考(雑念)に対しては、
「相手にせず、受け流す」とか、「思考を切ることが大事」とか言いますが、
やはり、瞑想のポイントは、このあたりにあるようです。


同じ日に講演があった、ドイツの心理学教授、ワラフ博士によると、
瞑想的な(マインドフルな)意識状態のためには、以下が大切だそうです。

・今この瞬間を意識していること

・思考的ではなく、感情的・感覚的であること。
 (考えるのではなく、感じる意識であること)

・眺めているような、観察しているような意識であること

・ジャッジや批判をせず、あるがままを受け入れる受容の意識であること

・自分の思考をさらに上から客観的に認識しているような、メタ認知の意識であること


ぼくも、瞑想やヨガの実践を続けてきた中で、
自然と、このような意識状態でいられるようになってきた気がします。


ベンソン博士によると、
現代人が、瞑想の効果を得るには、
毎日、10分〜20分の時間を取るのがおすすめだそうです。
(可能であれば、1日2回)

もちろん、瞑想が熟達するにつれ、
より長い瞑想で、より深い効果を得られることもあるようです。

瞑想がうまくいけば、
リラックスが起こり、安らぎや、満たされた感覚を感じられるので、
その感覚を手がかりにするのもいいようです。


ベンソン博士は、
リラクゼーション反応を起こす方法として、
ヨガの体操(アサナ)や、呼吸法にも、可能性を感じているようでした。

ベンソン博士の考える、リラクゼーション反応のための2つのポイント
・繰り返し
・普段の思考を離れる
を叶える手段として、
現代社会で、もっとも人気がある方法の1つだからです。


今後、ヨガを実践していく中で、
・繰り返し
・普段の思考を離れる
ということを、今まで以上に大切にしていこうと思ったお話でした。
posted by ぬん at 17:13 | Comment(0) | 瞑想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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