2017年12月30日

2/19金、わにの庭 トーク&ワーク vol.1 ~ かやぶき職人・相良育弥さん(神戸・元町)

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2月よりほぼ隔月で、
すてきなゲストのトークと、ちょこっと体験、そして交流も楽しめるイベント、
『わにの庭 トーク&ワーク』を開催することになりました。

「人と人をつなぎ 人と自然をつなぎ 街と森をつなぐ」
という、Spaceわにのコンセプトと、
同じような思いで活動をしている、すてきなゲストの方々を招いて、

ゲストから、その活動についてお話を聴くとともに、
みんなで考えたり、手を動かしたり、というようなワークの時間を持ち、
最後はごはんを食べながら、みんなが近づいて交流する。
そんなイベントです。

今、みんなでシェアしたいこと、
みんなで考えたいテーマ、
そんなこんなを一緒に体験し、

よりよい未来に向けて、
日々の暮らしを整えるきっかけになるような、
そんな場を目指していきます。

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第一回目のゲストは、神戸の若き『茅葺き(かやぶき)職人』、
相良育弥(さがら いくや)さんをお招きします。


『かやぶき』とは、「わら」などの植物を使った建築を指す言葉のようです。

自然に生えている草や、稲刈りで刈り取ったわらで屋根を作り、
何年か使った後は、また肥料として自然に還していく。
究極の、循環型の暮らしだと感じます。

「茅葺き」というと、日本のイメージが強いですが、
「茅葺き」は、世界中に存在するらしく、
特に自然を大切にする思想が強いヨーロッパにおいては、
現代生活の中でも、「茅葺き」が取り入れられつつあるようです。
そんな先進的な事例も紹介していただく予定です。

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都会で暮らしているぼくたちは、
安易に「自然」に憧れがちですが、
自然界と混ざりすぎると今度は「自然の脅威に呑まれてしまう」と相楽さんは言います。

「大切なのは、ほどよい間合いである」と。

自然界と適度な間を持ち、心地よく暮らす。
自然の流れに寄り添って暮らす。

ぼくたち人間は、太古の昔から、
「自然とのほどよい距離感」を探しながら生きてきたのだと思います。

相良さんは、仕事を通して、多くの先人たちの知恵に触れ、
また、ご自身での里山での暮らしを通じて、
その間合いを、探求し続けているようです。

「自然とつながる」とは、どういうことなのか?
「自然とともに暮らす」とは、どういうことなのか?

これからの、ぼくたちの暮らしの中で、
どのように「自然とのつながりのバランス」を取っていくのか、
大きなヒントがもらえると思います。

当日は、会場にわらを敷きつめ、その感触や香りを感じながら、
その場にいるそれぞれが、自分と自然の関係に想いを馳せる時間になればと思っています。

初めての方も、お一人さまも、お子さま連れも、
老若男女、どなたでもお気軽にご参加くださいませ。

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■ゲストプロフィール

相良育弥さん

1980 年生まれ。
淡河かやぶき屋根保存会くさかんむり代表。
茅葺き職人。

宮澤賢治に憧れて大地に生きる百姓を志すも、
減反で米がつくれず「三姓」止まりに。

そんな時に出会った茅葺きの親方に言われた
「茅葺き屋根は百姓の業でできている」との言葉で弟子入り。

しばし土から離れ、空に近いところで百姓の住まう業を学び、
修行を終え 2011年に独立。

現在はふるさとの神戸市北区淡河町を拠点に、
民家から文化財まで幅広く手掛け、積極的にワークショップも行う。

空と大地、農村と都市、日本と海外、昔と今、職人と百姓のあいだを
草で遊びながら、茅葺きを今にフィットさせてゆく活動を展開中。
平成27年度神戸市文化奨励賞受賞。

https://www.facebook.com/ikuya.sagara
http://www.kusa-kanmuri.jp

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■参加費
1500円(事前予約)、2,000円(当日)
(当日会場にてお支払ください)

■申込方法
以下のフォームにて事前にご予約ください
https://goo.gl/forms/Juenat0ULnf1MAFo2

■持ち物
後半は、飲食自由の交流タイムになります。
ごはんを食べる方は、一品持ち寄りでお願いします。
(それぞれが、ちょうど食べる量ぐらいを持ち寄ると、適量になります)

会場では、蒸し器なども用意するので、
野菜などの持ち込みも可能です。
(包丁、まな板もあります)

お酒などを飲まれる方は、
ご自身が飲まれるぐらいの量をお持ちよりください。
お箸、お皿、コップは、会場にありますので、お持ちいただかなくて大丈夫です。

■スケジュール

2018年2月16日(金)
18:40 開場
19:00 トーク開始
    (途中で、ワーク、シェア、質問などの時間を含む)
20:30 交流タイム開始
21:30 片づけ開始
22:00 終了
※進行により多少変更あります。途中退出もご自由にどうぞ。

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■相良さんからのメッセージ

人間と自然の【間合い】

茅葺き屋根は、永い時間をかけて、
人間と自然のお互いの言い分の中庸を取った、
両方が無理なく生きていくための調停点のようなもの。

人間が自然と共に暮らしているとも言えるし、
人間が自然に呑まれてしまわないように抗っているとも言える。

自然は恵みを与えてくれるし、
地震や台風などで、私達から大切なものを奪いもする。

東北、熊本の震災や、土砂崩れなどの自然災害が頻発している現代において、
もう【エコ】や【ロハス】や【地球に優しく】と言った、
人間が真ん中にある表面的な自然感では、
生き抜いて行くことは難しいかもしれません。

人間と自然の絶妙な間合いをもう一度取り戻すために、
近年の震災の先達として、神戸がそのお手本を見せれたらと思います。

なにか大袈裟な言い方になってしまいましたが、
ただみんなで藁に埋もれながら、
茅葺き屋根をきっかけに、人間と自然についてお話し出来たら嬉しいです。

■facebookイベントページ
https://www.facebook.com/events/743315242534986/
posted by ぬん at 14:47| Comment(0) | 環境・社会 | 更新情報をチェックする
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